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    • 2021.11.17 Wednesday
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    「英独仏」と「日中韓」の違い(2)

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      今、日韓の間では様々な懸案がありますよね。典型的には「慰安婦問題」や「竹島」。

       

      これって、多分、私が生きている間にはとても解決しそうに思わないのです。

      何故かというと、「日中韓」って戦後お互いが和解して今に至る「英独仏」とは似ても似つかないと思うからです。

       

      歴史的に見れば「日中韓」に比べ「英独仏」の方が遥かに激しい争いをしてきました、しかも、相当の犠牲(人命)を払って。でも、(打算はあるにしても)とりあえず「お互いを許し合って」過去を清算して今に至ってると思います。それが出来た根本はやっぱ相手に対する「畏敬」ではないかと思うわけです。

       

      人口が多いこともあって経済力という点では確かに今ドイツが見かけ勝っていますが、千年単位で見れば戦争しても勝ったり負けたりだし、それよりも何よりも、お互いが生み出してきた社会の仕組み、思想、技術、文化、等々、相手に「リスペスト」させるだけの影響力をお互いが持っていた、と思うわけです。だから一方で嫌いながらも一方で畏れを持つ関係が成り立っているというか。だからこそ「相手を許す」ことも出来ると考えるわけです。

       

      「日中韓」にはこれが決定的に欠けていますね、それがとてもすぐに懸案が解決しないと考える理由です。換言すると、「相手を許せる」だけの「畏怖の念」がお互いにない、イコール、お互いが決して対等でない、というか。

       

      もっと正直に言ってしまうと、多くの日本人は「朝鮮(韓国だけではなく朝鮮半島全体)」に「畏怖の念」は持ってないと思うわけです。多くの人にとって畏怖の対象になるようなものがない。

       

      「中国」に対しては、特に飛鳥、奈良、平安初期までの影響、つまり、文明初期の様々な要素(社会制度、文化様式など)を彼の国から導入した、ことを日本人は理解しているので、ある種の「リスペクト」はあるのかもしれませんが、それでも、それ以降の中国に多大な畏怖は持っていないと思います。

       

      結局のところ、「日中韓」の間に「英独仏」のような「相互畏怖」はないに等しい、特に日本から見た場合。日本人は間違いなく「優位意識」を持っています。裏返せば、相手は「対抗意識・妬み・被害者意識」。これが存在する限り「日中韓」は「英独仏」には絶対ならないですよね。日本が何をしてもしなくとも、韓国が日本を許す、なんてことにはならないと思います。

       

      最終的には、何かの理由で日本がとても貧しくなって、韓国(中国)がより経済的に成功して、韓国人(中国人)個々が日本人個々より大きく優位に立つ時が来ない限り、そうした時代は来ないでしょうね。でも、そうなったらそうなったで、彼ら自分達の「優位意識」に酔うかしら? ま、100年たってもそんな時代は来そうな気がしない。

       

      ほどほどの妥協も大切に。



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